バックパッカーの仲間内では魅せられて定住するのを沈没というらしいです。
私もバックパッカーというほどではないのですが一時期海外旅行に魅せられて、多くの国を訪れたいと思っていました。
「この国に行ったら、次はあの国に」そんなことを考えるだけでワクワクしたものです。
一年に1回の海外旅行だとしてもその当時から毎年違う国に行っていれば今では20近くの国を訪れていたかもしれません。ただ実際にはそんなに多くはなく、気がつけば毎回オーストラリア(シドニー)ばかりなっています。
いつの間にかランニングを中心にした旅行、または休暇というべきか、が一番心地のいい過ごし方となっていて、バックパッカー風にいうなら「オーストラリアに沈没」した状態です。
好みの延長へ広がるか、好みへと「沈没」する。
ある本に、趣味のハマり方は二つあるかも、と上記の言葉が綴られていました。
ランニング長く携わっていると、確かにハマり方のパターンが似ているような気がします。
例えばランニングを始めたことで、走る楽しさ、上達の喜びにハマる。大会への参加に好みが延長していく。10kmを走れたからハーフマラソン、マラソンへと距離を延ばす。そこからさらにウルトラマラソンやトレイルランニングへと移行する人もいるし、他のスポーツにも挑戦してみることにつながる人もいます。
好みが延長して広がるタイプですかね。
逆にマラソンにどっぷりハマり、マラソンの記録を追求していく人もいます。マラソンに沈没するというのでしょうか。
マラソンに軸を置きつつも、いろんな大会に参加したいと旅行のように周ることを楽しむ人もいます。沈没後にまた延長して広がっていく感じです。
なのでどっちかのタイプだけというのではなく、時期によってマラソンなど一つのイベントにどっぷりと沈没する時もあれば、あれこれ好みが延長している時期というのもあります。
ランニングだけに限らず、運動が趣味という人もいて、ランニングに沈没する時期もあれば、いろんな運動を広げてやってみるという時期もあります。
冬になったら毎年のように期間限定で指導の依頼がきて、春と共に去って、また帰ってくるような人もいます。
ランニングにハマる、といってもハマり方は本当に人それぞれのように感じています。
沈没してそのままどこかへ消えた人、広がりすぎて姿が見えなくなった人も多く知っています。
私自身も含め長く続いている人たちに傾向を見ていると、比重は異なるにしても、誰もが好みが広がっていき、どこかで沈没して、また広がってと、延々と広がり続けるわけでもなく延々と沈没し続けているわけでもありません。
昨年、友人を訪れるためにカナダのバンクーバーへ行きました。久々のオーストラリア以外の国です。
また別のところに行ってみるのもいいなという気づきを得たのか、今年は台湾を計画しています。オーストラリアへの沈没から、また旅行の好みが延長して広がっていく時期に入ったのかもしれません。
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