MxKディスタンスの1500mに2名が参加しました。
インターナショナルスクールに通う2人なので、中体連、高体連主催のレースには参加ができず、MxKディスタンスには定期的に参加させていただいてます。
日本の学校制度とは異なり、6月初旬には学校が終わり8月までは休みとなります。日本で言うと年度の終わりのような形で8月からは新学年となります。
いわゆるオフシーズン中に気軽に参加でき、レースの経験を踏んでいく上でも開催していただいて助かっています。
どんなテーマを持ってレースに挑むことができるか
この点が走りに現れます。
何位で走った、何秒で走った、と言うのは結果を見れば分かります。ただ個人のテーマに対して走りはどうだったかは本人の話を聞かないことには判断ができません。
例えば、誰かがスタートから飛ばして独走状態を作ります。中間点を過ぎることには失速し、終盤にはどんどん追い抜けれながらゴールしたとします。
他人が見て、作戦が悪い、走り方を知らない、と解釈することはできるかもしれません。この選手のテーマが今の力で〇〇ペースでどこまで走れるか、キツくなってからどのくらい粘るか、などだとしたら、この選手は自分のテーマ通りに走ったことになります。
自己ベストを出すなど良い結果を出した時はもちろん嬉しいのですが、結果はイマイチでもテーマに沿った走りができた時もまた不思議と喜びがあるものです。
来週もレースを控える2人。公認のレースを走れる機会は少ないのでこの夏は次回のレースをメインとしてます。
ペースメーカーが用意されているこのレースで、いつもは「〇〇秒のペースメーカーについていくように」などの指示を出しますが、今日は「来週に向けて自信がつく走りを試すように」と具体的な指示は出さずに送り出しました。
2人とも目標タイムには届きませんでしたが、こういったレースをしてみようと言うテーマがそれなりにあったようで、満足ではないのですが充実感はあるように見えました。
保護者の方から「次はこのくらいで走りたい、と具体的な目標を言えるようになったことに成長を感じます」と言う話を聞くと成長というのはタイムや順位などの数字には表れないところに多くあるように思います。
良い順位をとった、良いタイムを出した、これらももちろん成長の指標としては大事にしつつ、数字には表れない成長を見つけていけるのがまた指導の面白さでもあると思います。
ここまで言いつつもやはり数字の結果が出ないと指導する側としても、これで良いのか不安、責任を感じることは多々あります。
難しいけど、面白い、レースのたびにそんなことを感じてます。
Without the underlying drive for progress, training and racing had lost its purpose
-Deena Kastor 元アメリカ女子マラソン記録保持者
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