今回で5回目の参加となる246ハーフマラソン。2023年よりクリニックの講師を行っていることもあり、徐々に毎年の恒例となってきました。
コースは駒沢公園を発着に前半の5kmが下り基調、15km過ぎの坂が耐えどころとなります。
朝から雨がやや強く、気温も下がり走る格好に悩むところ。寒くなるよりは、やや暑いと感じるくらいの方がまだいいかなと思い、直前に長袖に変更しました。
スタート時には雨は降ってるか降ってないかくらいになり、号砲までの待機で冷えることもなくてよかったです。
夏の雨ならまだしも、気温が下がる時期に雨は服装に悩みます。雨の日にジョグをすることはあっても、わざわざ雨の日に強めの練習をすることはあまりないので、いざ大会本番が雨になると急に慣れないことに直面したようで、たまにはあえて雨の中で練習することも必要なのかと、考えどころです。
レガシーハーフ以降は週1回のロング走で20km以上を走り、思った以上のダメージを受けた教訓を生かすようにしました。
練習量は増やしながらも、ペース走などのペースは変わらず4’00-3’50で行いました。
1kmや2kmのインターバル走で3’30ペース前後で走り、すごくきついわけではないが、かといってこれで区切らず長く走れるほどの余裕もありません。
その点も考慮して75分を切れたらいいくらいではないかと思います。
キーとなるのは同じくらいの走力の人たちを早い段階で見つけきれるかです。レガシーの時と違って「このペースで走ります」というようなペースメーカーがいるわけではないので、いいリズムで走っているランナーの後ろについていくことが余計な体力を使わないベストな方法かなと思います。
前方に並ぶのは招待の学生ランナー達なので、スタート後に前が詰まることはありません。
流れに乗って競技場を出て、少し通路が狭くなる公園内も問題なく通過しました。
5回目となると最初の1kmはいつも遅く(おそらく少し長くて、次の1kmが少し短い)なるのは分かっているので、2km地点で感覚とペースを照らし合わせることに。
スタート前は寒さを危惧していたものの、走り出すと心地よい気温で、身体も結構動く。
2kmで7分5秒ほど。すると少し前方に東海大学の学生の集団があり、おそらく練習組が1km3分30秒のペース走をしていると察して追いつき、後方についていくことに。
5kmの通過は17分30秒とまさにぴったりのペース。下りも考慮すると努力度的には17分45秒くらいの感じではと考え、75分を切るにはピッタリくらいです。
7kmくらいで急にキツさが増してきて、やはり下りだったから3分30秒に余裕を持てたけど平坦になるとこんなものかと、集団から離れていく数人のランナーと一緒に離れることに。
5人くらいの集団について走り、10kmの地点でどのくらいのペースダウンに抑えられているかと気になり時計を見ると17分10秒。
学生のペースが上がっただけだったと、この時点で余裕はあまりないものの、想定より良いペースなので少し安心。
そこからは一緒の集団が3分30秒を刻んでくれたことで、キーとなる同じくらいの走力のランナーと走ることができてかなり助かりました。
鬼門となる15km過ぎの坂までは余裕を残しておきたい、そう思っているうちに少し余裕が出ててきました。
おそらく学生のペースアップに対応したことで疲労が出て、少しペースを落としたというか、元に戻したことで回復してきたとでもいうのでしょうか。
この5kmも17分20秒、ペースが落ちたようで思ったよりも速い、レガシーの時とは逆のズレで自信も出てきます。
5kmで10秒、平均で1km2秒の違い。多分5km-8kmは3分25を切るくらいになってその後に落としていると思いますが、このわずかなペースの違いで大きな疲労度の違いを生み出します。経験を積んだランナーなら分かることかもしれません。わずかなようで大きい1km数秒の違い。絶好なペースとオーバーペースの境目は紙一重で、快走と大失速を分けるラインでもあります。
1度好記録を出して、次をいけると少しペースを上げたが故に、次のレースは悲惨になることも珍しくありません。
もちろん気候やコース、その時の体調で変化はするので固定のペースがあるというわけではないのですが、どうやら今回の私には3分26,7あたりが境目だったように思います。
覚悟していてもきついものはきつい。毎回思うのがこのコースの山場である坂。先ほど一緒に走っていた集団もバラけて、余裕がある人はここで前に、ない人は後ろに下がっていきます。
ここからは単独走というか、それぞれが数十メートル差の間隔で走っている感じです。うまく前の人から離されないよう、抜かれたらうまく後ろについて対応するんなどで持ち堪えます。
距離をどのようにカウントしていくかはそれぞれだと思いますが、ハーフマラソンだと16kmまでは1kmごとの加算しながらカウントし、そこからはあと5,4,3と引き算的にカウントします。またはいつもの公園をあと3周など、馴染みのある場所を思い出して気持ちが楽になるようにします。
19kmの少し手前でゴールの公園内に入ります。後少しのようで地味に長いあと2km強。
走り慣れた駒沢公園のジョギングコース。ゆっくり走る時は気にならない上り坂も余裕がないと結構きつい。
あと20kmを通過して競技場内に向かい、最後はトラック半周の200m。先月のレガシーよりもトラックで走る距離が短いので気持ち的にも得した感じです。
記録は1時間13分35秒。予定よりも走れて、思ったより体力が早く戻ってきたというべきか、驚きがありました。
予定よりも走れた、ことはいいことで、ダメージ的にもレガシーの時よりは少ないです。
予定よりも悪い、良い、それは結果として起きることですが、これを機に急にこれまでやってきた練習を変えてしまうことが良くないように思います。
今年の1月に走ったハーフマラソンで、今回と同じように練習復帰してまもない頃に1時間11分51秒で走ってます。「この後にこの練習でこのくらい走れるなら」と急に練習のペースを上げたりしたことで一気に疲労が出て、翌月は練習したにも関わらず、あまり走れないということになっていましました。
これまでやってきたことで成果が出ているなら、もう少しその感じで練習を続けてみることだと思います。
3大会オリンピックの代表(ロンドン、リオ、東京)になっているオーストラリアの友人から同じようなアドバイスをもらったことを思い出します。
「レモンから果汁を絞るように、(ここはレモンでもなんでもいいと思いますが)一番丁寧に絞る必要があるのは最後の部分。まだ絞れる果汁が残っているのにそこを丁寧にやらず、次を取り出す人が多い。
練習も同じで、今の練習量、強度から身になることはまだあるのに、練習量や強度をすぐに引き上げてしまう人が多い」
その失敗何度もやりました。それを理解していると、実行できるかどうかは大きな差です。
なので今回は思ったより走れたけど、しばらくは練習量やペースなどは変えずに様子を見ようと思います。
もちろん、どこかのタイミングで次に移行しないといけませんが、これまた難しいところですね。
自分のことも、指導の方でもうまく見極めながらやっていけるように頑張りたいところです。


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