函館マラソン、ハーフマラソンの部に出場しました。今回は指導をする2人の方も一緒です。
今年は一段と早い時期から暑くなったこともあり、レース当日も北海度とはいえ、どうなのか懸念していました。
ハーフマラソンにとっての快適なコンディションかと言えばそうではないのですが、東京の暑さに比べるとかなり快適です。
レース当日は曇り空で日差しはありません。大会の規模もハーフ、フル、それぞれ4000人程度となっています。そのため1万人を超えるようなレースを経験していると混雑も少ないように感じました。
トラックで軽くウォーミングアップを済ませ、競技場内の芝生にゼッケンにふられたアルファベットのグループ毎に整列します。私も、指導するランナーさん2人もみんなAブロックです。Hブロックまであり、単純計算すると1ブロック500人弱くらいでしょうか。
ここ最近はスタートの混在で苦戦していましたが、今回はスムーズに前方に並ぶことができました。
6月になり練習ができていないわけではないのですが、レースの心構えというか、苦しさに耐えていく覚悟がどうもできていないのが正直なところです。無難に走るか、それとも思い切って行けるところまで行くのか。
実業団を引退した友人にもらったNikeのAlpha Fly3を函館出発前に使用することを決め、初めての厚底カーボンプレートシューズをレースで履きます。ペースも女子の先頭集団について行けるところまでつく、ペースとシューズの実験というマインドに切り替えました。
エリートグループの真後ろに並べたこともあり、スタートのロスは3秒で済み、スムーズに流れに乗ります。
すぐに実業団女子選手の集団が目の前にできあがり、1km3’15くらいのペースで進みます。
このペースになると今の力ではついていけるような状態ではありませんが、シューズのおかげか身体が動く。
5kmの通過が16分27秒。5月に走った5kmのレースが16分29秒なのでこれには少しびっくりしました。
あまり余裕はなく集団が割れて欲しいと願いながらも、後方の集団とは差があります。一人旅になるか、少し無理してこのまま集団につくか。色々迷うと無駄な精神エネルギーを使ってしまうもので、目標に対する覚悟のなさが出てしまいました。
蒸し暑さで結構汗をかいていましたが、海岸沿いの道に出ると急に空気が冷たくなります。暑い街中を歩いていると、お店から流れてくるクーラーの風のように冷んやりして風が吹きます。心身ともに助かりましたが、みんな感じていることは同じで集団のペースがまた上がり、結局はしんどいところ。
10kmで力尽きて集団から離れました。10kmまでついたからいいだろうという気持ちの面も大きかったと思います。練習の積み上げで心身ともにいい状態を作っている時とそうでない時の差はこういうところで一番目立ちます。
「もう行けるところまで行け」という覚悟か、「もうここまで頑張ったからいいだろう」という情けか。今回は後者でした。
もうここからはズルズルペースが落ちて時計を見るのが恐ろしいのでラップも見ないことに。
15kmあたりの折り返しは坂の上にあり、上って下る、このコースの目立つ唯一の坂と言っていいかもしれません。
この辺りから後続のランナーにどんどん抜かれてしまいます。特に入賞などがかかっているわけではないのですが、それでもなすすべもなく抜かれるのはいい気分ではありません。
いつも走る公園のコースをあと何周のように、気持ちの向けどころを細かく区切りながらなんとか耐えて走ります。
「今年一番のきつさだ」と心の中で何度も思えてきます。記憶は都合のいいもので、今感じているきつさと以前に感じたきつさの比較なんてまともにできるものでもないのですが。
余裕がなくなると、わずかな、ジョグをしている時には気づかないような、坂でも繊細に傾斜を感じてしまいます。
ゴールは競技場内のトラック。トラックがゴールの場合、大会によって残り、500m、400mなど走る距離が違います。今回は100mもないくらい。これは気持ち的にありがたいが、ラストスパートの余裕もありませんでした。
記録は1時間12分49秒。今年3回走ったハーフの中では一番記録的には悪いのですが、1時間15分くらいまでペースが落ちているのではと恐怖を感じていたので、その分安堵感がありました。
収穫は厚底シューズの感覚を知れたこと、突っ込んだペースで走り、後半は思ったよりも失速していなかったこと(決して良くはないのですが)
ゴール後は2人のランナーを待ちます。1人は自己ベスト、もう1人の方も自己ベストではないにしても、自己記録に近いくらいでゴール。
いつもはレース後に帰宅することが多いのですが、今回はさらに一泊。この気持ちの差は大きいです。
ホテルで少しゆっくりして函館を観光。フルだと内臓のダメージが大きくてすぐにはご飯を食べれないけど、ハーフだと回復も早いから観光を楽しめると、みんな同じ考えでした。
旅行も兼ねたマラソン大会への参加は改めて良いなと感じました。
上半期という一区切りで、また秋冬のシーズンに向けて自分自身もぼちぼち練習をしながら、指導の方に力を注いでいきたいと思います。


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