台北マラソン2025

12月21日、台北マラソンを走ってきました。
参加を決めたのは6月頃。3月のマラソンを頑張って走りたいので、12月くらいに1本、フルマラソンを練習代わりに走ってみたいと考えていた際に見つけたのがこちらの台北マラソンでした。
候補としてはNAHAマラソンも考えていたのですが、日本外のアジアのマラソンは出たことなかったので台北を選択しました。

準エリートのカテゴリーがあり、年齢グループで基準は異なります。18-49才の男性は3時間20分の記録を持っていればでのエントリーが可能です。記録証の提示が必要で以下の大会での記録でないといけません。
最初は日本陸連公認コースなら大丈夫だろと思ったら却下されたので、申請の際には注意が必要です。

1. AIMSロードレース認定大会
2. WAラベルロードレース大会(エリートプラチナ、エリート、ラベル)

ランネットからのエントリーがも可能で簡単にできますが、公式ホームページから申し込む場合と比べ、エントリー費の差が倍近くあります。ケチな精神が勝りホームページよりエントリーしました。

前日に台北に入りしました。到着した日は気温が25度あり空港の外に出ると汗ばむ陽気です。
受付会場の花博公園までバス、電車を乗り継いで30分ほどで到着。
会場の外は大会に合わせたイベントなのか、週末恒例のイベントなのかは分かりませんが、多くの屋台が並んでいました。

メールで届いたエントリー確認を見せるとスムーズに会場に入れ、ゼッケンとタンクトップシャツをもらうだけです。
中国語は全くわからないのですが、特に大きな問題はありませんでした。

スタート時間が6時30分と早いため、宿はAir B&Bでスタート地点とゴール地点まで交通機関を使わなくても行ける場所をとりました。
当日は軽いウォーミングアップを兼ねて、走ってスタート地点まで向かいます。
スタートとゴール地点が異なるので荷物を預けるとゴール地点まで運んでくれます。
日本の大会でも手荷物預かり、過去に出た欧米のレースでも同じようなシステムはありました。ただ今回の台北マラソンは預ける専用のバックをNT$250(約1,500円)で購入しないといけないので、「寒くもないしゴールから宿までそのまま戻ってもいいか」と思い荷物預けはせずに宿から走れる格好でスタートに向かいます。
台北国内のレースではこのバックを使い回しできるそうです。

この日の気温は19度。曇り、時々雨と個人的には悪くない条件です。

Aブロックは他のブロックよりも人数が少ないため(おそらく準エリートの人がAブロック?)10分前くらいに整列しても後方ではありますが、スタートまで遠くないです。
Aブロックの一番後方、私の隣には3時間15分のペーサーが並んでいました。
記録を狙うレースならもっと前に並ぶために早く並んでますが、今日は練習代わりなので後ろでも問題ありません。

会場のアナウンスの熱気も高まります。(中国語なので何を言ってるのかは分かりませんが、)

10秒前でカウントダウンが始まり、号砲がなります。
まずは転ばないように道がゆっくりスタート。

スタートして3kmくらいまでは道いっぱいに人が広がっていて、思ったより混雑してます。
3時間のペーサー後方は特に人が密集している感じなので、ここを追い越したあたりからはランナーの密度も少なくなりました。

42kmの距離になるとゆっくり走ろうが楽ではありません。それなりのダメージもきます。
ゆっくりすぎても走る時間が長くなり逆に精神的にきついので、程よいラインのペースで走ることがいいかなと思います。ちょうどいい集団に着くのが楽なのですが、序盤では中々判断しにくいところもあります。

5kmの通過は20分17秒。もう少しゆっくり走っているつもりだったのですが、案外いいペースなのでちょっと気持ち的に楽になりました。
この辺りは右手に大きな建造物(観光名所らしきもの)を右手に見ながら周回します。

この辺りで安定したフォームで走るランナーを見つけ、後ろについたり、並走したりしながら一緒に走ります。
同じペースで走る人同士の無言の協力とでも言うのでしょうか。

そんな感じでやっていると10kmを迎えます。
40分08秒。この5kmは19分51秒。気づかないうちにペースが少し上がってます。この上げたつもりはないけど上がっていると言うのはさらに気持ちが楽になります。たまに上げたつもりが落ちているという逆もありますが。

10kmを過ぎるとしばらく直線が続き、やや風の影響を受ける場面も出てきます。
13kmくらいでコース上、最初と言っていいのか、上り坂がやってきます。そんなに急でも、長くもないのです。
ここからは右折してまたしばらく直線。やや風向きが向かい風に近くなってきます。

15kmは1時間06秒。この5kmは19分58秒。
30kmまでは1km4分を切らなくてもいいと思っていたので逆に上がりすぎないようにだけ気をつけたいところ。

少し向かい風が強くなり出したからなのか、ここまで並走してきたランナーが後ろに下がり、徐々に離れていきます。
練習は全て1人で走ってるので、ここからはいつも通りのロング走くらいの感覚で走ります。

ペースダウンしてくる人が目立ち始めるのもこのあたりからです。余裕を持って走っている今回はそんなランナーの様子を観察しながら「無理しすぎたのかな、この地点でこれだと後半しんどいだろうな」なんて他人事のように思いながら、一方で自分も次回のレースではそうなることは十分にあると想像できるシーンでもあることに気付かされます。

そして20kmを迎え1時間19分18秒。この5kmは19分12秒と上がっています。
おそらく前から落ちてくる人を抜いて、その度に誰かが後ろにくっついてくる。そんなことを何回かしているうちにペースを自然と上げていたのかもしれません。
まあそれでもこの時点で苦しさもないので3分50秒くらいは問題なさそうでした。
ハーフは1時間23分35秒。

中間点すぎて少したつと、高速道路(おそらく)に進入します。ここで少しきつめの上り坂。
上り切ると一気に向かい風が強くなってきます。
たまに風の強い日に多摩川を走っているような感覚で、余裕を持ったペースでも向かい風はきついので嫌です。

4-5人の集団を抜いて、また次の集団に追いつくとどうやらこの大きなグループに台湾女子の選手が2名いるからなのか、隣をバイクでカメラが並走しています。

ちょっとペースも上がっていたので、4分に戻す感覚でグループ後ろについて風よけにさせてもらいました。
15kmまでも4分くらいで走っていて、そこから3分50秒くらいに上がり、また4分に戻すとかなりゆっくり走っているように感じます。変化走の練習などでもよくある感覚です。
同じペースでも下から上げてきたのか、上から落としてきたのかで感覚は全然違います。ペースを意図的に落としたと、キツくなって知らずと落ちたでも感覚は全然違うので、ペースのコントロールというのは難しいと改めて感じます。

25kmは1時間39分6秒。この5kmは19分48秒。少し前と足が詰まる感じになったので集団を抜けて走ります。向かい風はまだ続くものの、折り返したらこれが逆になると思えば少し気持ちも楽になります。

坂を下りながら高速を降りて折り返しを迎えます。
ここで27kmくらい。あと15km。この時点でこれを長いと捉えるか、短いと捉えるかはその人の状況で大きく異なると思います。ちなみに私は身体は余裕あるものの、「あと15kmかぁ」というやや後者気味でした。

マラソンの練習が難しいのもなんだか似ています。体力的にできるかできないを耐え抜く練習はほとんどやらず、体力的にはできるのは分かっていても、気持ちがもう辞めたい、やりたくない、に耐えるのは案外難しいのです。
スピードを上げる練習よりも、ゆっくりでも2時間とか30kmをジョグする日の方がスタートを切るのに臆することがよくあります。

高速を降りて少したつと大きな河川に出ます。ここからは川沿いのコースをしばらく走ります。
無風に感じるので、おそらく先ほどまでの向かい風が追い風に変わったと思います。

30kmを1時間58分03秒で通過。この5kmは18分57秒。
努力度は変えたつもりはなくとも、風の向きが変わっただけでラップタイムはだいぶ上がっていました。

マラソン中のジェルの補給について聞かれることはあります。ここ最近は私はレース中にジェルは取っていません。
ジェルなどの栄養や水分補給をどのくらい摂るかはすごく個人的なことだと思います。もちろん最初は世の中に出ている一般的な意見(トータル何回、〇〇地点で)を参考にすることから始まると思います。ただ一般論をそのまま個人的な状況に当てはめるのはよくなく、逆も然り個人的な観点を一般論化するのもよくないと思っています。

私は取らないけど、それは練習の中でいろいろ試した結果、私個人の状況に合わせてそうしてるだけなので、教えている人に「ジェルは取らなくていいですよ」とは言いません。
ただ試行錯誤することなく一般的にそうだから、とジェルを◯個必要とする場合については考え直す必要もあるかもしれません。

34kmを過ぎたあたりから徐々に全身の疲労感が強くなってきます。やっぱり長い距離を走るとペースを落としてもきついもんはきつい。

35kmの通過は2時間16分51秒。この5kmは18分48秒。
少し河川沿いをうねうねしながら、追い風、横風、向かい風と変わっていきます。

38kmくらいでまた街中のコースに戻ります。残り約4km。
残り5kmを切ってくるといつも走っているコースをイメージしてできるだけ気持ちが楽になるように走ります。

40kmの通過は2時間35分36秒。この5kmは18分45秒。
きついながらもペースは安定しているのでちょっと安心。脚は動く。ただ身体と気持ちはきつい。

40kmを過ぎて時計を見るとまだ200mしか進んでいなく、ゴールが近くなるからこそ、より早くゴールしたいと考え集中力が途切れるのでしょう。

右手の車線にハーフマラソンのランナーたちが走るのが見えます。
41kmを過ぎてもまだ直進。ハーフ組は道路でゴール、フルは競技場内に入ってゴール。
いつも競技場ゴールの場合は最後にトラックをどのくらい走るのかで気持ちのダメージが変わってきます。

100mもないくらいだったのでちょっと安心。
記録は2時間43分41秒(ネットだと2時間43分25秒)
1km4分で30kmまで、そこから余裕どに合わせて上げれば、2時間45分くらいと考えていので予定通りといえば予定通り。ただもう少し余裕があるかなと思ったので、やっぱりフルマラソンはしんどいというのが本音です。

ゴール後は完走タオル、メダル、Tシャツや食料をいっぱいもらいました。



ここから3kmくらい宿まで歩いて帰ることを忘れていました。

トータル的に見て、しっかり準備すれば記録を狙えなくもないコースと気象条件のように感じます。時差もなく、移動もそこまで長くないので初めての海外マラソンなどの候補に加えるのも悪くないのかなと思います。






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