世田谷子ども駅伝、中学女子の部に参加しました。
前々から駅伝にいつかは参加ができたらと考えてはいましたが、何せ5人のメンバーが揃わないというのが一番の難しいところ。ジュニアの指導を始めて7年目。ようやく5人が揃いました。
当日の朝に携帯を見るのが恐怖。誰かから体調不良の連絡が来てるのではないかと心配でしたが、まずは無事にスタートできるだけで一安心。
世田谷区内の中学校が参加するレース。インターナショナルスクールのみんなにとっては日本の学校に通う生徒と競える絶好の機会です。
まずは「駅伝とは、襷とは」の説明からでしたが、まあリレーのバトンパスのような技術を要するわけではないので襷渡しに関してはその日でもなんとかなりました。
会場に到着してウォーミングアップ時までは、みんなのんびりで特に緊張する様子もありません。
ただレース時間が近づき、各区間の招集が始まるとそれぞれの緊張した様子が見受けられました。
第1区の選手がスタートに並びます。やはりスタートで遅れるわけにはいかないこともあり、各区間距離が同じでも、中高生の駅伝では1区に一番力のある選手を配置してきます。
1区の子は、1週間前の練習で「腰が痛い」と言い、走れるか微妙な自体に。
腰の痛みは治るも、軽いジョギングを数日やってのレースでやや心配です。
選手の時にはあまり考えていませんでしたが、指導側になるとこうも選手全員の体調が整ってレースに挑む難しいのかと感じます。
スタートの号砲がなり一斉に競技場のトラックを出ていきます。1kmのコースを2周する2km。
ストップウォッチを片手にそろそろかなと1周目を待ちます。先頭のチームが入ってくる。後ろにいない。
そして2番手で一周目を帰ってくる。
この時点で少しホッとしました。
こうなると今度は2区の子の緊張感が高まります。
「後ろは気にせず前を追いかけて」とだけ伝えてます。
1周目よりも少し差はついたものの2番で2区へ。
1周目で先頭との差は詰まってるものの、後ろのチームも追い上げてくる。
「追いかけつつ、追われる」、見ている方も緊張します。
ここまで来ると、現在の順位、レースの流れがわかってくるので、3、4、5区の子達はますます緊張。
ある意味、緊張感を持って挑んでくれる姿を見れることは嬉しく思います。
順位を保って3区へ。1秒差に3位のチームが迫ります。
3、4区の子達は練習を始めた頃は、スプリントに強みがある分、距離に対する苦手意識が強かった2人です。
それでも前向きに参加してくれただけで大きな成長です。だからと言って参加すればいいのマインドではなく、やるなら精一杯頑張って欲しい。どのくらい頑張れるか、結果以上に期待したいところでした。
すぐに順位は下げますが、大きく差をつけられることなく1周目。2周目はやや疲れが見えるものの、最後は振り絞るようにスパート。
3位で4区へ。
ここでどれだけ2位から差を広げられないか。4位から差を詰められないかを考えていましたが、4区で2位に浮上。
直線なら1位の背中が見える位置でアンカーへ。
アンカーは数日前に急遽変更で走ることになった子です。前半区間のチームメイトがレースを終えるのを見ると「早く終わらせたい」と緊張を抑えきれない様子でした。
この気持ちは分からなくありません。同じことをやるなら先に終わらせたい。自分が終わった後に仲間のレースを見たいと思うことは学生時代によくありました。
2位でアンカーへ。
すると1周目の途中でどんどん先頭との差が詰まります。
1周目が終わる時には先頭に立ち、予想だにしなかったトップに躍り出ました。
ただ差は数秒なので、まだ最後にどうなるかは分かりません。
みんなドキドキしながらゴールを待ちます。
「女子の先頭」とアナウンスがあり、姿が見えます。
両手をあげてゴールテープを切ります。
まさかまさかの優勝。
去年の結果を見ていたら3位くらいはいけるかなと密かに思っていたので(みんなには何位を目標など伝えてませんが)優勝にはびっくりでした。
色んな緊張感、喜びを味わえた1日だったと思います。それは私自身が一番かもしれませんが。
上手に競走を経験する。競技の楽しさを知流。そうやって走るを通して自己成長に繋げてほしいところです。
これで練習をより一層熱心にやってくれるといいな、と思った1日でした。


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