去年に引き続き2年連続の参加。
2025年のエントリー時には2時間22-23分台の自己ベストを更新したいという意欲がありました。ただ準備を進める中で思うほど状態が引き上がらず(これは悪い意味ではなく、自分が思うほど現実は甘くないということを毎回忘れやすいことを再確認)、目標を随時修正しながら最終的には2時間28分(大阪マラソンエリート、東京マラソン準エリート)の定めました。
マラソンの目標のジレンマというのか、この記録を出したいと強く思うほどに、実際にその実力は自分にはあるのかを忘れがちになることがあります。
準備を開始した当初はそうならないようにと気をつけてはいるものの、大会が近づくほどに「このペースで練習しなければ」という気持ちが強くなり、精神的な消耗が大きかったように感じます。
逆にコーチという観点で考えると、こういう時に客観的な意見で「このくらいでいいですよ」気持ちを抑える練習設定をすることが大事になると思いました。分かっていても自分の気持ちをコントロールするのは難しいです。
実力に合わせたマラソンの適切なペース配分が大事なように、マラソンの準備(練習をどのように進めるのか)のペース配分も同じように大切です。
マラソンの準備の過程で自分の体調の変化に気づきを得ること。「己を知る」とはこのことかもしれません。マラソンの魅力を語る上で自己「探究、鍛錬、発見」の要素は欠かせないです。これらをしっかりできることが、適切な目標を定める鍵となるように思えました。
「もうきついわ」、「ちょっと今回は難しいかな」大会が近づくにつれ色んな気持ちの葛藤がありました。ただ年に一度くらいピリッと緊張感を持って自分を律して何かに取り組むことは刺激的だと思います。ただこれが行き過ぎると燃え尽きになるのかもしれません。どのくらいがいいのかは個人差があると思います。
今大会は2時間30分を目標にするランナー向けに30kmまでペースメーカーが用意されています。
1km3分30秒を目安に進むため最後までそのペースを保てれば2時間27分台の記録となり、目標に向けては頼もしい存在です。
スタートするとペースメーカーの背後には20人以上のランナーがついていきます。
集団が大きくなると、集団のどの位置で走るかはポイントとなります。集団前方、真ん中、後方、それぞれのメリット、デメリットはあります。給水の混在を避けること、ペース変化に対応しやすい観点からペースメーカーの真後ろを維持して走りました。
大会は1kmごとに表記がありましたが、どうも長い1km、短い1kmの区間があり、1kmごとに見るとラップが変になるので5km毎で確認しました。
淡々と一定ペースで進み、ハーフの通過は1時間14分00秒。こうなると目標達成には後半を最低でも同じタイムで走らないといけません。
余裕はあるが、終盤のペースを上げれる余裕があるかというとそこまでは、という思いでした。
中間点を過ぎると吉野ヶ里歴史公園内に入ります。ここで家族、親戚が応援してくれてるので、だいぶ助かりました。
人の応援をする側の時、果たして自分の応援は役に立っているのか(だいぶ捻くれた考え方ですが、、)と考えてしまう時があります。やっぱり知っている人が沿道にいてくれるというのは本当に大きな力になるなと思いました。
ペースメーカーが外れる30kmが近づいてくると、その後にどう走るかの覚悟を決めておかなければいけません。
20人以上いた集団も気がつけば5人ほどに絞られています。ペースメーカーの真後ろについている場合のデメリットは外れた後に自分がペースメーカー代わりに利用される可能性が高い点です。
でもここまで来たら余裕ある人が前に行くしかない、というのが流れでしょうか。
30km過ぎに折り返しがあり、その時の後方の状況を確認できます。
どうやらもう3人しかおらず、後ろを気にしても仕方ない状況でした。
30kmの壁という言葉がありますが、30kmでいきなりきつさが大きく変わることはないです。オーバーペースならそれ以前からきつい。適切に走ってるならゴールに向けて段々と疲労は増していく。そんな感じです。
35km地点で「どのくらいペース落ちたかな」とおそらく落ちている前提の考えになっていました。というのも足取りも重くなり、ペースメーカーの後ろについていた時よりも体感として遅く感じ、かつきつさが増していたからです。
ただラップを見ると17分14秒。これまでで一番速い5kmのラップになっていました。28分切りも現実味を帯びてきます。こうなると俄然気持ちが立て直ります。本当に気持ちが与える影響は不思議かつ大きなものだなあと。
前からペースが落ちてくるランナーに意識を向けてなんとかきつさに耐えます。
断続的に前もも、ふくらはぎ、がピクピクと攣りそうな感じになりますが、うまく対応しながらとにかく次の5kmを最低でも17分45秒以内と思い走ります。
一番苦しくなった時に目標があることは大きな力になりました。
35kmを過ぎると次は37km(あと5km)に意識を向け、次に40km、ゴールと考えました。2km,3km,2kmと分割して気持ちを誤魔化しました。
40kmのラップは17分30秒。
これは28分切りいける。と思いつつ、きつさが凄いことになって、あと2km、しかし果てしなく長い2km。ここまできてもペースを落とさない自信が出てきません。
競技場内に入り「ラストスパート」をかけたいところでしたが、落とさないようにするだけで精一杯でした。
2時間27分25秒。なんとか目標達成です。ただ目標達成の喜びというよりは、きつさから解放された安堵感が大きかったです。
また次の半年間は運動としてのランニングに切り替えて、秋ごろからトレーニングとしてのランニングを開始する予定です。ここ数年はこの半年リズムがちょうどいいように感じてきました。
目標を定めずに気楽に楽しむことも、目標を定めてピリッと緊張感を持つことも、それぞれの楽しみ方ができるマラソンだなと改めて感じました。
目標を定めずに気楽に楽しむことも、目標を定めてピリッと緊張感を持つことも、それぞれの楽しみ方ができるのがマラソンだと思います。


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