Ginza Mileに3人の学生が出場しました。
ロードレースが初めての2人、そしてもう1人も一度走ったことがあるだけ。3人にとって、かつての高速道路を舞台に、ビルに囲まれた都心を走れることはワクワクする経験だったと思います。
この日はあいにくの雨で、時折強く降ったり止んだりを繰り返していました。
雨の日の嫌な点は、レース中というよりもウォーミングアップ時に濡れてしまうことです。フルマラソンのような長い距離であれば、ウォーミングアップを最小限にしてスタートまでカッパを着ておき、途中で脱ぐこともできます。しかし、1mileのような短いレースでは、スタート直後からある程度速いペースで走るため、しっかり身体を動かしながら準備を進めなければなりません。
中高生の指導では、ウォーミングアップを「いつ始め、何を行い、いつまでに終えるのか」を主体的に考えて実行できるよう促す必要があります。コーチがいる時といない時でやることが大きく変わってしまうのは避けたいと、最近よく考えます。
どこまでサポートし、どこから任せるのか。
この兼ね合いは、私自身にとってもレースのたびに学びになります。
中高生のレースはこの日の最初の種目だったこともあり、会場はまだ混雑していませんでした。ウォーミングアップスペースも十分に確保され、更衣室も空いていました。
赤いスタートゲートにはNikeのロゴが入り、スタート前には選手の名前が一人ずつ読み上げられます。こうした経験も初めてだったので、親御さんはもちろん、私も選手の名前が呼ばれた時にはつい高揚してしまいました。
女子のレースは男子の1分後にスタート。
女子の参加者は6人と男子に比べてかなり少なくなります。
人数が多いと接触などの難しさはありますが、前後に選手がいることは力を発揮するうえで助けになります。一方で人数が少ないと、スタート位置を取りやすく接触も少なくなりますが、前後との差が開いて単独走になる可能性も高くなります。
走力が劣る選手は遅れたくない気持ちから無理に前についていき、オーバーペースになることもあります。しかし、だからといって最初から勝負に加わらないのもレース経験としてはもったいない。
このあたりの指示は本当に難しいです。まして、他の選手の走力がどの程度か分からない場合はなおさらです。
今回は初めてのロードでの1mileだったので、各自の判断に任せることにしました。
勢いよく飛び出した1人の選手に引っ張られるように、他の選手達も速いペースで走り出します。
コースは一直線の折り返し。ストップウォッチを片手に、選手たちが戻ってくるのを待ちます。
この待ち遠しくもハラハラする感覚は、ロードレース特有のものだと思います。観る側としても妙に緊張してしまいます。
やがて先頭が見え、その約30秒後に2人の生徒が並んで走っているのが見えました。
この2人には練習の様子からある程度の力の差があると思っていたので、並んでいることに驚きました。
トラックレースと違い、ロードレースではレース全体を見続けることができません。予想外の展開になると、どちらかが不調なのか、それとも一方が好走しているのか、さまざまな可能性を考えてしまいます。
残り100mほどで私の前を通過した時にタイムを見ると、2人とも1500mの自己ベストを上回るペースで走っていました。
結果として、1人は自己ベストペースでまとめましたが、もう1人が大幅な自己ベスト更新となる走りを見せたことで、2人は並んでフィニッシュしました。
最年少の3人目はレース中こそ最後尾となりましたが、こちらも1500mの記録と比較すると自己ベストペースで走れていました。
快走して嬉しそうな選手。負けるはずがないと思っていた相手に敗れ、悔し涙を流す選手。良い走りはできたものの最下位という結果に複雑な表情を見せる選手。
レース後には、それぞれ異なる反応がありました。
さまざまな距離、タイプ、場所のレースを経験しながら、中長距離走の面白さを感じてもらえたら嬉しいものです。
今回はNikeがプロデュースするレースでした。最近では各スポーツメーカーが、このように一般ランナーからエリート選手まで参加できるレースを開催しており、とてもありがたいことだと感じます。

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