迷ったときは『まずはここから』——走りを整える考え方

メインのレースに向けてトレーニングを積んでいくと、身体を仕上げるために徐々に走る距離や強度を引き上げていきます。
これには肉体的・精神的な消耗が伴い、タイミングや期間を間違えると、かえって状態が整わないままレースを迎えることになります。

3月に走ったさが桜マラソン前は、マラソンシーズンということもあり仕事の依頼が増え、またプライベートでの用事による移動も重なりました。
さまざまな点でスケジュールを考えると、知らず知らずのうちに精神的な負担も増えていました。

大会約1ヶ月半前。
「さあ、ここからもう一段練習を引き上げて仕上げにかかる」——そんな構想でいた時期に、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまいました。

「1週間の走行距離はこのくらいを保って、あの練習のペースはここまで上げて、ロング走をこのタイミングで」
この時期に仕事のスケジュール調整なども含め、あれもこれもに圧倒されてしまい、目の向けどころを見失って混乱状態になっていたのだと思います。

当然、このような状態が長く続くと、次第に好きで始めたことも嫌になり、それをやっている目的すら見失ってしまいかねません。

そこで理想の流れを一度手放し、レースに向けて重要となるメインの要素に目を向け、他の要素は妥協しても構わないというマインドに切り替えました。
「もう一段状態を引き上げる」から「より良い状態に整える」へ。

練習の点を具体的に述べるなら、目標のレースペースでの距離走を最後の期間はメインとして大切にし、走行距離やその他の練習については、あえて細かいペースや距離の設定を設けないようにしました。
まずはここから、この点を大切にする——そうやって的を絞ることで、気持ちが一気に軽くなりました。

個人差はあるにせよ、対応できるエネルギーの向けどころには限りがあります。

この点を考えると、これからランニング(その他のことも同様に)を始めようとする方や、新しいトレーニングを習おうとする方に対して、あれもこれもと同時に多くのことを伝えてしまうと、かえって混乱させてしまうと感じます。

ランニングフォームのこと、練習量のこと、練習内容のこと。
最近ではSNSや雑誌などで事前情報が多すぎて、シンプルなランニングがとても難しいもののように感じてしまう方もいると思います。

ランニングに限らず、何事でも「あれもこれも」が気持ちの許容量を超え始めたときは、
「まずはここから」「今はこれを大切に」と気持ちの的を絞り、整えること。

その大切さを、今回のマラソン準備が教えてくれました。

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