ジュニアの指導を始めて7年目。現在では6人の子が練習に参加してくれている。
当初はジュニアの指導をやろうと(避けていたわけではなく、中高生の世代は学校に部活動があるため需要があると思っていなかったことから)考えていなかった。
当時インターナショナルスクールに通う15歳の女子生徒からのメールがあり、学校のオフシーズン中に指導をしてほしいという依頼だ。
それが2019年の6月。
それでもそこからジュニアの指導を拡大しようなどとは考えずに、この子が卒業したら終わり程度にしか考えていなかった。練習パートナーがいてくれるともっと練習にも身が入ると思ってはいたが、見つけるのはなかなか難しい。そんな中でも1人で続けてくれた。
彼女が最終学年の年には、彼女の話を聞いて練習を始めたいという別の生徒からの連絡があった。
当時はHPもSNSでの情報も出していなかったので口コミでしか自分の存在は知ってもらえない。
最初の彼女が続けてくれたからこそ、続いてくれる生徒ができた。
ランナーは1人でも成り立つけど、コーチというのは1人では成り立たない。ランニングを行うからこそのランナーであり、コーチングを行うからこそのコーチだ。
動詞が先で名詞が続く。なので練習を続けてくれる人がいなくなり、コーチングをしない期間ができると、活動をしていないのにコーチと名乗ることになってしまう。そういうのはどうもしっくりこない。
というのも大学のコーチを始めた時に、コーチのポジションになっただけでまだ何もしていないのコーチと呼ばれることにすごく違和感というか、恥ずかしさすら感じたのを思い出す。
途中で参加はしたけど続かなかった子もいる。もちろん続けれるような、続けたいと思うような指導できなかった自分の責任は大きい。
2人、3人に増えたと思ったら辞める、卒業でまた1人に戻る。そんな中でも続けてくれる子が1人いたから繋がってきた。
この子が卒業したら終わりかなと思っていた最終学年の年になると、また新しい生徒が参加してくれた。
すると翌年にはまた1人、2人、3人と続いてくれて、ちょっとしたクラブというか、チーム練習のような形が成り立ってきた。
すぐクラブを立ち上げたりできるコーチ達もいるので、本当にゆっくり、ようやくというのか。
指導を始めて5年ちょっと。ついに卒業を迎える生徒がいる。
彼女が練習を始めたのは13歳の時。先日の練習では18歳になった彼女の後ろに1ヶ月前から練習を始めた13歳の生徒がついて走る。別の練習でも後に続いてくれた生徒たちを引っ張って走ってくれる。
毎回練習後に「Thank you」と言ってくれるが、ここまで続けてくれたことに感謝するのはこちらの方だ。そして続いてくれた子たちがが、続けていけるようにように頑張らないといけない。
これに関してはジュニアだけでなく、依頼をしてくれる方々みんなに言えること。
続けてくれる人、そして続いてくれる人がいるからこそ途切れずにやれるこの仕事。
私は仕事の話をビジネスとして語るのは好きではない。なぜだろう?ずーっとそう感じ続けてきたけど、近ごろなんとなく思いあたる。
いつも読者の人たちと一緒に何かをやってきたし、日販の人にも一人一人個人として付き合い教えを受けている。小さい本屋だからだ。取引のメリハリも、一人一人顔が浮かぶ。
<中略>
これらのことは、ビジネスの言葉では語りきれないことのように思う。
町の本屋という物語

コメント